第1回
最大のピンチは最大のチャンスである


バブル崩壊までのたった十数年前までは、21世紀は薔薇色の未来が待っているとほとんどの人が信じて疑わなかっただろうし、まさか銀行や証券会社、生命保険会社がつぶれるなんてことはありえないと思っていたはずです。
ところが、今はどうでしょう。銀行や生命保険会社の破綻もそれほど驚くことのほどでもなくなり、デフレスパイラルに片足つっこんだ状態の今の状況を予想していた人は、それほど多くはなかったではずです。
小泉総理に変わり、少しはなんとかなるかと思ったが、ますます厳しい情勢にため息しかでない。
これが、現状の大半の人々を支配している心境といえるでしょう。
経営する側も勤める側も大変なことに変わりはありません。 ただここで注目すべきは、全体的には厳しい状況であっても、全てがそうというわけでなく、逆に以前にもまして成功する人や企業が存在していることもまた事実であるということです。

特にこのような混迷な状況化においては、小が大にとって変わる大きなチャンスでもあるということです。ですから、今こそ皆さんのやる気とアイデアで道は開けると奮起する時です。ゼロから始めて5年から10年で大企業になることもできる時代といえます。
もちろん大きくなるだけでなく、自分の人生を充実させることのできる仕事や商売を始めるにはとても良い時期です。

 ここで皆さんは矛盾を感じているかもしれません。こんな厳しい状況なのに、どうしてチャンスなのだと。でもそこにこそ、成功の種が埋まっているいるということです。皆が消極的になっている時だからこそ、積極的にうって出た人や企業は目立つからです。その本質がお客様に対してまちがっていなければ必ず勝てます。

勝つための考え方のヒントとして、今後はすべてにおいて両極化が進むと思われます。
企業はより資本力の求めなければ存在できなくなり合併統合が進みさらに競争を激しくすることとなります。もちろん、リストラというおまけつきです。その反面、脱サラをはじめとした、個人の起業やベンチャーも確実に増えていきひとつの規模を築くこととなります。

消費形態も同様に、海外高級ブランド品を右肩上がりで売れる一方で、100円ショップや激安ディスカウントショップも大盛況という図式となっており、松竹梅の竹が好きな日本人的感性とは違ってきているようです。
ようするに、これからは中途半端では生き残れないということです。中途半端とは、何か。物理的な量や価格等という意味ではなく、仕事や商売、しいては人生におけるスタンスの問題ということです。もっと簡単にいえば明確な意志を持ち、目標、目的を決めているかということです。
これは強制されるものではもちろんありませんから、流れのまま身をまかせるように生きていくこともまた良しです。 ただ、前述にあるように、この厳しい状況の中で、規模の大小は問わず成功している人々や企業にはそれがあります。

少し前置きが長くなってしまいましたが、成功も失敗も自分自身の考えから発生しているのだということをぜひお伝えできたらと思います。
次回は、具体的に成功する考え方をご紹介していきたいと思います。本コラムが少しでも皆さんの元気につながれば幸いです。


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